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Baidu.com プレスリリース

報道関係各位

2009年08月21日

「Baidu World 2009」開催次世代のインターネット産業を牽引する新構想「Box Computing」を発表

(本リリースは、2009年8月18日中国北京で発表されたリリースの抄訳です。)

世界3位(※1)の検索エンジンBaidu.com を展開するBaidu, Inc.(ナスダック: BIDU)は、18日、「You Are Innovating the World」をテーマに開催した「Baidu World 2009」(※2)において、Baidu 会長兼CEOのRobin Li より、「Box Computing」の概念と構想を発表しました。

「Box Computing」は、ユーザーニーズの識別技術とプラットフォームのオープン化により、ユーザーにインターネットをベースにしたワンストップサービスを提供する構想です。Robin Li は、この構想について、「将来、パソコンやその他あらゆる端末からシンプルな検索ボックス(検索窓)に必要なものを入力するだけで、システムがニーズを自動識別し、従来のウェブページ情報に加え、インターネットが選択可能な範囲内でそれぞれのニーズを満たす最適なアプリケーションやサービスを提供することが可能になる」と述べました。

「Box Computing」はインターネット産業の向上に貢献

「Box Computing」の応用により、これまでウェブページ情報に限られていた検索を、辞書や計算機、カレンダー、地図、電車の時刻表など簡易なアプリケーションにまで拡大します。動画、アンチウィルスソフト、ゲーム、ショッピングといった分野についても今後展開していく予定です。「Box Computing」の応用は、インターネット産業の高度化と発展を牽引する原動力となることが期待されます。また、「Box Computing」はオープンプラットフォームであるため、アプリケーションサプライヤーやエンジニアはダイレクトに同プラットフォームと連動させることができ、迅速に膨大なユーザーを獲得することが可能になります。

「Box Computing」のコア技術――ニーズ識別とオープンプラットフォーム

「Box Computing」を支えるコア技術には、まず「ニーズ識別」があります。これには語義分析、行動分析、知的インタラクション(Intelligent Human-Computer Interaction)、膨大な計算処理などが含まれ、さらに最短時間での処理が求められるため、非常に高い技術力が要求されます。

もう一つのコア技術には、「Box Computing」のプラットフォームをサードパーティアプリケーションに開放していることが挙げられます。ユーザーニーズをワンストップで満足させるプラットフォームを構築するには、適切なアプリケーションを備えていることが前提となり、アプリケーションサプライヤーの応用を促すために、業界基準や関連技術も必要となります。

「Box Computing」と「Cloud Computing」との違い

本質的な面から見ると、「Box Computing」は、ユーザーにワンストップのインターネットサービスを提供することを目的としたフロントエンドのニーズ研究に重点が置かれています。一方の「Cloud Computing」は、クライアントに低コストのITインフラを提供するというバックグラウンドのリソースの統合に重点を置いています。このように両者はそれぞれ異なる概念に基づいていると考えられます。

Baidu CTOのYinan Li は、「Box Computing」の概念に、Baiduが既に発表している次世代検索技術のアラジンプラットフォームやバージョンアップしたBaidu Map、Baidu Encyclopedia、Baidu Mobile、クライアント向けマーケティングサービスのフェニックスネストの5大プロダクトと技術の応用が含まれると説明しました。うち、バージョンアップしたBaidu Mapでは「空間検索」の概念を強化します。ユーザーニーズの識別において、インテリジェント化機能を導入し、検索範囲を空間にまで広げることで、道路やビルといった特定の名称を持つ地図的位置を表示するだけでなく、住所付近のレストランや銀行、ATMまでも探し出すことが可能になります。また、Baiduは「Baidu Mobile」を近くリリースする予定であり、更に今後は「Box Computing」のワイヤレス端末への応用を推進していく考えであると述べました。

Baidu COOのPeng Yeは、「Box Computing」は企業に膨大な数のユーザーニーズをもたらすとともに、より革新的なマーケティングモデルとより多くのビジネスチャンスをもたらすと指摘しました。「Box Computing」はインテリジェント化されたより精度の高いニーズ識別を実現し、商業サービスとユーザーニーズのマッチングの精度と相関性を大幅に高めることで、ネットビジネス環境全体の最適化を促すと述べました。

午後のセッションでは、検索技術のトレンド、EC事業、検索マーケティング、モバイルインターネット、投資の5つのテーマについて、市場現状や今後の業界トレンド、および「Box Computing」の応用について、議論講演とディスカッションが行われました。

以上

※1 ) Comscore社、2008年1月発表資料より。2007年12月の月間利用者数においてBaidu.comはGoogle、Yahoo!に次ぐ世界3位の利用者数を記録しています。 また、iResearch社によれば、2009年1月から3月のBaidu.comの中国検索市場におけるシェアは74.1%に達しています。(2009年6月発表資料より)

※2 ) 新サービスや技術、事業戦略などの発表を目的にBaiduが毎年開催しているイベントです。

本件に関する報道機関からの問い合わせ先

バイドゥ株式会社 マーケティング・広報部
E-MAIL: pr-jp@baidu.com