【インタビュー】フルスピードの百度広告の活用方法――
インバウンド・アウトバウンドを幅広く展開し広告全体を設計

インバウンド・アウトバウンドを幅広く手がけるフルスピード

貴社の紹介、中国展開について教えてください。

株式会社フルスピードは、2001年に設立し、今期で20期目を迎える会社になります。SEOやリスティング広告などインターネットマーケティングに関する事業を行ない、2007年に株式上場。2010年以降はプロダクト開発からSNSマーケティングやコンサルティング、コンテンツマーケティング、アフィリエイト広告など幅広く手がけています。

中国展開は、2012年に上海で法人を設立し、現地の日系企業に向けたマーケティング支援サービスの提供を開始しました。百度広告の利用を始めたのも同じタイミングです。現在、私が所属する訪日ビジネス開発部は2014年に発足し、主に中国人向けのインバウンドプロモーション業務を行なっています。

2015年には日本旅行に特化した訪日旅行客向けアプリ「GoJapan(去日本)」というメディアアプリを運営する中国現地企業への出資を行なうなど、積極的に中国展開を進めています。

中国向けのプロモーションについて、具体的にはどのような相談が多いのでしょうか。

小売業や流通、メーカー、地方自治体など多岐にわたる業界業種のクライアント様からご相談をいただきます。内容としては、インバウンド・アウトバウンドを中心に、SEOなどの検索エンジンマーケティングや、広告出稿に合わせたランディングページの制作、SNSへの広告出稿やアカウント運用、ディスプレイ広告、リスティング広告などの配信と様々です。

広告代理店側とメディア側、両者の視点を活かし広告全体を設計

貴社の強みを教えてください。

弊社の強みは二点あります。一点目は、出資先の「GoJapan(去日本)」と常時連携をとっているため、メディア側の実情や考え方に理解があること。広告代理店としての視点と広告を掲載するメディア側の視点の両方を持っているのは大きな強みとなっています。

二点目は、中国向けのWebプロモーションの全体設計を行えることです。SEOからランディングページの作成、広告配信まで、初めから最後までワンストップでお任せいただけるのは、弊社の強みの一つです。それぞれの業務を別々の会社に依頼すると、各社間で認識やコミュニケーションにギャップが生じるケースが多いです。しかし、各業務をワンストップで実施すれば、情報ギャップも少なく、スムーズな進行が可能です。また、プロモーション全体を俯瞰して確認できるため、課題点を見つけやすく、改善の質も向上します。

現在、百度広告でどのようなサービスを主に活用していますか? 成果はいかがでしょうか?

百度リスティング広告、百度アドネットワーク広告、百度インフィード広告、百度視頻(バイドゥシーピン)のプレロール広告などを活用しています。

成果の例として、某商業施設のインバウンド集客は、お預かりした広告宣伝費の50倍以上の売上創出ができているケースがございます。高い成果が出ている理由は、ワンストップで、プロモーションの全体設計をお任せ頂いているからだと思います。

現状、多くの企業様が中国国内向けのランディングページ内で、中国では利用できないWebサービスを使用しているケースが見受けられます。具体的には、Facebook、TwitterといったSNSのシェアボタンや、GoogleMap、YouTubeなどです。いずれも中国では利用できないWebサービスのため、読込ができなかったり、ページの表示速度に影響を与える場合があります。せっかく広告配信をしてもランディングページに問題があると効果が見込めません。そうならないために弊社では、中国側からアクセスしても表示されるような環境づくりから、ご支援させて頂いています。

また、ランディングページ内のコンバージョン設計も重要です。コンバ―ジョンポイントは、ユーザーにとって分かりやすい動機付けが必要です。例えば、クーポンの提供やノベルティグッズの配布などは、店舗に足を運んでもらうための分かりやすい施策の一つです。広告配信では、ターゲットとなるユーザーのニーズや、身を置く環境をしっかり把握したうえで、それに応えることがポイントです。

広告出稿を検討されている企業様、2次代理店を検討している企業様へのメッセージをお願いします。

広告出稿を検討されている企業様は、インバウンド・アウトバウンドに関する疑問があればお気軽にご相談ください。長年培ってきたナレッジやノウハウがありますので、お力になれると思います。

弊社の場合、代理店様とは2次代理店という立ち位置ではなくパートナーとしてお付き合いしております。インバウンド・アウトバウンドのマーケットはまだ新興市場であるため、代理店間で競合しあうより、パートナーシップを組んで、共にマーケット課題を解決し、市場を盛り上げていきたいと考えています。両社の強みを活かせる企業様と切磋琢磨していきたいです。弊社のプロモーション力とパートナー企業様の強みがシナジーを生むような関係を築いていけたら嬉しいです。

写真左から

株式会社フルスピード

エンゲージメントマーケティング事業部
プランニング部
久出川弥雄

エンゲージメントマーケティング事業部
事業部長
三島悠輔

エンゲージメントマーケティング事業部
訪日ビジネス開発部
崔明清

エンゲージメントマーケティング事業部
訪日ビジネス開発部
陳瑩