【インタビュー】ジャパンエフエムネットワークの「百度広告」活用方法――
ラジオで培った発信力を独自の中国ルートで最大限活かす

ラジオで培った日本全国ネットワークのノウハウを持つジャパンエフエムネットワーク

貴社の紹介、中国展開について教えてください。

弊社は、ジャパンエフエムネットワーク(JFN)といい、1984年に設立しました。社名の通り母体の事業ではラジオの番組やイベントを制作して日本全国の系列ラジオ局へ番組を供給する会社です。ラジオ版のセントラルキッチンのような役目をしているといえば、イメージしやすいかと思います。

弊社がラジオ業務に加えて、中国向けのプロモーション事業を開始したのは2012年。ラジオ事業で培った発信力をインターネットという手段に変えて、中国の訪日旅行客を対象にした訪日プロモーションを日本の広告主様に提供開始しました。

そして2014年には総務省の事業の一環で、弊社が「日本食のドキュメンタリー番組」を中国のテレビ局と共同制作。これをきっかけに、さらなる中国の放送映像関連の人的ネットワークを育んでまいりました。その甲斐もあって現在では、中国のインフルエンサーや起業家、タレントなどを起用したプロモーション、弊社独自のルートを生かした企画提案なども積極的に行なっています。

ネイティブスタッフの知見を元に百度広告の強みを活かす

中国プロモーションにおける貴社の強み、百度広告を利用したきっかけを教えてください。

社内には、6名の中国人スタッフが在籍しております。やはり、市場の成長スピードが速い中国へプロモーションを実施する場合、現地のトレンドや習慣を理解していることは必要不可欠です。弊社では、施策の打ち出しや広告主様とのお打ち合わせにも中国出身スタッフが同行し、中国人ならではの視点や意見を必ず反映するようにしています。

百度広告を利用しているのは、ターゲティングを細かくして狙った層へピンポイントで配信することができる媒体だったからです。

弊社の場合、中国へのプロモーションの手段として中国語の動画やWebサイトなどデジタルコンテンツを作る機会が多くあります。特に動画はSNSで口コミを伝って拡散できるという点では効果的な施策です。しかし、口コミで広がっていくため、我々がリーチしたい層に確実に届けることは難しく、コントロールが難しいというデメリットもあります。

そのデメリットを補うためには、発信するエリアや年齢、趣味、習慣別に細かくターゲティングのできる百度広告が必要不可欠でした。

細かなターゲティングと多様な配信方法で高い成果を上げる

中国へ向けた動画配信で、特に効果的だった施策を教えてください。

某ファッションブランド様の認知拡大を目的としたプロモーション動画を作成し、百度インフィード広告を利用して配信していたのですが、これは静止画のバナーと比べて5倍以上のクリック率となり、高いユーザー関心度を得ることができました。

百度で動画を配信する場合、検索結果からそのまま動画に誘導するリスティング広告もあれば、アドネットワーク広告で静止画バナーの代わりに動画をクリエイティブとして掲出する方法、手机百度(百度検索アプリ)内のフィード枠にそのまま動画を掲載するインフィード広告など選択肢が豊富です。だから、目的と用途にあった手段を適切に選択すれば高い成果が見込めます。

また、広告の配信先が多いのも特筆すべき点でしょう。今回のファッションブランド様の場合、手机百度という百度検索アプリ内で、ファッションに関心の高いユーザーにインタレストターゲティングして配信しました。百度検索アプリのニュースフィードは各ユーザーの検索傾向、クリック傾向などユーザーのアプリ利用動向に合わせて、ニュースフィード内のニュースがAIで自動カスタマイズされるため、ファッション情報に関心の高いユーザーに確実にリーチできるのも、豊富な配信方法、掲載先、細かなターゲティングのできる百度広告だからこそです。

実際、通常の動画配信と比べても高い視聴率を得て、広告主様からも評価していただいております。

協業パートナーと共に広告主の中国進出を最大限に後押しする

広告出稿を検討されている企業様、2次代理店を検討している企業様へのメッセージをお願いします。

動画に関していうと、「中国へ出稿するために新しく動画を制作する予算がない」といったお声をいただくことがあります。しかし、新しく作る必要はありません。すでに日本国内向けに動画を作っていたり自社HPにアップした動画があれば、そちらを上手く活用することが可能です。尺を短くしたり中国語の字幕をつけたりすれば、すぐに百度広告で配信できる。これは低コストで高い成果を見込める効率の良い手段となると思います。ぜひお気軽にご相談ください。

2次代理店を検討している企業様に対しては、弊社は、もともとラジオ広告の制作販売を行なっていたため、広告会社と連携してプロジェクトを進める経験や実績が多くあり、協業体制が整っております。中国施策に初めて取り組まれる広告会社の方にもご安心してお取引いただけると思います。

もちろん、自ら百度広告の運用を行いたい広告主様や広告会社様にも、いわゆるアカウント貸しといったセルフ運用のプランもご用意しておりますので、まずはお問い合わせいただければ幸いです。

株式会社 ジャパンエフエム ネットワーク

アジア戦略部長
外川 一徳