【インタビュー】インタセクト・コミュニケーションズの「百度広告」活用方法――
運用にこだわりシステム開発事業を活かす

中国に7拠点を持ち広告運用からシステム開発まで幅広く展開

貴社の紹介、中国展開について教えてください。

インタセクト(IntaSect)とは”intersection”(交差点)を語源としており、異なる要素や文化が交差するときに生まれる新たなエネルギーをイメージしています。弊社は2000年にシステム開発をメイン事業として設立いたしました。その後、2005年から日本国内における広告代理事業、アフィリエイト広告の支援事業を開始しました。現在もシステム開発と広告代理事業という2つの柱で事業展開しております

中国展開に関しては、北京、上海、成都、長春と主要都市を中心とした4都市に7つの拠点を設置し、事業としてはインバウンドや越境EC、モバイル決済などの事業に参入しています。モバイル決済に注力している点は弊社の特長といえますね。

中国ビジネスに関して具体的にはどのような相談が多いのでしょうか。

業種は多岐にわたります。百貨店や小売り、一般消費財メーカー、空港などの交通機関、工業機械メーカーなどからインバウンドプロモーションや中国本土でのブランディングといったご相談を多くいただきます。

最近では、日本国内の小売店や飲食店、レジャー・観光関連施設・交通機関から「モバイル決済を導入して、プロモーションを始めたい」というご相談が増えてきています。

中国では日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、2人に1人がモバイル決済を利用しているほどです。中国からの観光客にとって、モバイル決済が使用できるかは重要なポイントです。普段から使い慣れた支払い方法であれば、購入額や満足度も向上します。

インバウンドの来店プロモーションに注力したとしても、モバイル決済に対応していない店舗だから敬遠されるといったケースもございます。

現在、百度広告でどのようなサービスを主に活用していますか?成果はいかがでしょうか?

メインは、百度リスティング広告と百度インフィード広告ですね。百度広告は、細かいターゲティングができるので、限られた予算のなかでも成果を出しやすいのが利点です。実際、某メーカー様から商品プロモーションをご依頼いただいた際にも、百度広告を活用し前年比2倍の販売数を記録することができました。

もちろん成果を出すためには、ターゲットとなる中国人の文化や今の流行りなどをしっかりと把握し、分析することが必要です。弊社では、四川省成都市にトレーディング機能を持っており、広告運用以外にも、分析・レポーティング、提案構築のためのリサーチを中国現地で行っております。

日本の多くの広告代理店では、中国出身の方が日本国内で広告運用を行なうケースが多いと思います。しかし、中国出身でも中国から離れて暮らしていると、トレンドや流行の言葉遣いには疎くなってしまう。そうならないために弊社では、現地での広告運用にこだわっています。

さらに弊社では、現地の中国人メンバーに研修で東京へ3ヶ月間滞在してもらう制度を実施しております。現地の中国人メンバーは、日本の文化やクライアント様の傾向などを知ることができ、日本人メンバーは中国の今を知ることができるのです。

プロモーションからクロージングまで効果測定が可能

貴社の強みを教えてください。

弊社の強みは、集客からモバイル決済まで一貫して行えることです。インバウンドプロモーションの難しさは、周知の通り効果測定が難しい点です。一般的には、クーポンの配布などを行い、実際に店舗まで足を運んだ人数を把握するケースが多いと思います。弊社では、モバイル決済のデータを確認することで効果測定を行っております。つまり、プロモーションからクロージングまで、一気通貫して数字を追うことが可能です。従って、どんなキーワードで広告配信したら一番効果があったのか細かく分析することができ、リスティング広告のPDCAをしっかりと回すことができます。この水準での運用ができるのは、広告代理事業とシステム開発事業を併せ持つ弊社ならではの強みだと思います。

もう一つは、クライアント様と真摯に向き合うメンバーが揃っていること。クライアント様から担当者をご指名いただくことも多々ございます。先日も、某メーカー様から「自社の新商品をいち早く中国で浸透させたい」というブランディングのご依頼を担当者指名でいただきました。中国出身のメンバーが日本企業の特徴と中国人の文化や考え方をしっかりと理解しているからこそだと思います。やはり中国人向けにプロモーションを行う以上、ネイティブメンバーの知見や考え方はとても重要です。

2次代理店を検討している企業様へのメッセージをお願いします。

代理店様とは、一緒に協業するパートナーとして密にお付き合いしているケースが多いです。一般的には、クライアント様が最上級で、次に1次代理店、2次代理店と続いていくような力関係を想像すると思いますが、弊社では、それぞれが異なる役割を担うパートナーであるという考えを重視しています。各社が共通の目標に向かって協力しながら邁進していくという関係性を大切にできる代理店様とぜひご一緒したいです。

お互いのナレッジやノウハウを共有してより良い仕事ができるような取り組みを積極的に行なっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

写真左から

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

取締役ECビジネス本部 本部長
渡部 祐司

成都音泰思広告伝媒有限公司
羅 錦燕

ECビジネス本部
WEB事業推進部 部長
片倉 一志

ECビジネス本部
海外広告事業部
王垚